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“みんなのHAPPY”を実現する「色」のルール

株式会社色彩舎 代表取締役
河野万里子さん

美しい町並みはルール作りから

色彩学を活かした独自のビジネスを展開するのは大阪市の色彩舎。その代表取締役・河野万里子さんは、美しい街づくりを実現し、一方ではマンションのオーナーさんのビジネスがうまく行き、同時にそこに住む人が幸せを感じる―色彩学を活かして誰もがハッピーになれることが、ご自身のビジネスの最大の目的だと語ります。

ドイツに住んだ1年間の経験から、「景観美化」へ強い関心を持ち色彩コンサルタントの世界に入った河野さん。周囲の景観との調和を図りながら自宅のエクステリアを飾っていくという文化にとても強い感銘を受けと言います。通りに面した部分に花を飾る場合でも、日本では“自分が好きな花”を植えるのが一般的です。しかし、ドイツでは地域に住む隣人同士で相談しながら何を植えるかを決めるそうです。自分達だけでなく、そこを通る通行人から見た景観美にも配慮する大人の考え方に魅力を感じたと言います。
個人個人の趣味でバラバラに作られた町並みよりも、統一された色彩や素材で調和がとれた町並みは美しく感じられます。観光地の再開発で、人を呼び戻すためにその地域性に合わせて景観を統一しようとするのもこのためですね。

「やはり景観が乱れると、その街からは人が逃げて行きます。また、人の心は荒廃し、病気や犯罪も増えるのです。ヨーロッパでは歴史的に美しい町並みが保たれて来たし、生活に身近なところに森があり、日常的に自然に親しむことが出来る。その中で景観や自然を保全することが生活の中で習慣付けられています。日本の場合はそうではないので、条例などによってルールを決め、色彩教育などを通して調和を図るセンスを育むことが必要だと思います。」(河野さん)

色のルールを知って調和のとれたカラーコーディネートを

20年、30年といった長期的な視野に立った取り組みを行う河野さんは、マンションのオーナーを対象に、入居率アップのためのカラーコーディネート講座などにも携わっています。
そのような河野さんの視点から見ると、空き室が目立つマンションにはチグハグな配色が多いと言います。奇抜すぎる色を使っていたり、カジュアルとナチュラルにモダンが混在するなど統一の取れない配色が代表的な例です。また、シックな外観に対してカジュアルな内装といった、外観と内観の不一致によって入居者を取りこぼしている例が少なくないようです。

「カラーコーディネートの基本は調和です。しかし、調和を保つためには色のルールを知る必要があります。女性は衣服やアクセサリーなどを通してこのルールを無意識のうちに身に着けています。マンションの内装などに関して、女性が何となく居心地が悪いと感じた時には、このような配色の不一致があると考えて良いでしょう。」(河野さん)

「華(個性、高級感)」「知(安心感、信頼感))」「快(健康的、幸福)」という、色が人の感覚にもたらす3つの要素。このバランスが崩れたとき、特に女性は居心地の悪さを感じるのだそうです。長年住み続ける住いのインテリアを考える際には男性はあまりでしゃばらずに、女性に任せるのが得策かも知れません。また、マンションのオーナーさんは、マンションの色彩設計全般に女性の意見を取り入れることで入居率をアップさせることが出来るかもしれませんね。

さて、河野さんによれば「色がわかると人がわかる」と言います。実際、色彩心理学というものがあって、これはビジネスにも役に立ちそう。カラーのルールを知っていれば、住いだけでなく様々な分野に活用することが出来ますので、男性も勉強してみてはいかがでしょうか?

※写真は、パーソナルカラー診断で用いられるカラーグループを示すチャート(色彩舎制作)。

「色」は住いにとって欠かせない
「色」が私たちにもたらす効果
木の質感を活かしたコーディネート
“みんなのHAPPY”を実現する「色」のルール
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