 |
| 施主様の身体条件に合わせて、器具の選定や各種機器類の操作パネルを配置したキッチン部分。 |
1981年、INAXのCS工事店として創業し、関西空港や大阪国際会議場など多数の著名建築物のシステムトイレ組立工事で実績を持つアイティ産業株式会社。そこで蓄積した技術と経験を活かし、大阪を中心に地元密着型のリフォーム会社・アイテイリフォームを開設したのは1990年のことです。以来、“住宅の質の向上・充実”にこだわり、住宅全般の改修事業に取り組んできました。
代表取締役・辰巳忠夫氏が考える「住宅の質」とは、“駅からの距離”“住み易さ(機能性)”“省電力”“対環境性”“健康への影響”といった観点から図られるものです。
介護リフォームも、住宅の質を充実させるための施策の一貫と考える辰巳氏。介護保険制度の施行以前より、メーカーがリリースする新製品などからそのニーズを汲み取り意識して取り組んで来ました。自治体ごとに異なる申請手続きもこまめに対処しています。
「これからは“バリアフリーは当たり前”の時代。私は、一般リフォームの中で、今のうちに住宅改修に取り組んではいかがですか?という提案を続けています。介護保険の制度を知っている方は、ご自身で福祉住環境コーディネーターやケアマネージャーを見つけてきてプランを作成します。手続きは煩雑かも知れませんが、それで“住宅の質の充実”が図れるなら、積極的に取り入れて頂きたいですね。」(辰巳氏) |
|
|
 |
コンパクトな居住空間に バリアフリーな機能が行き渡る増築プラン | |
| ここでご紹介するのは、住宅改修のご依頼でしたが、該当する物件が2階建てで狭く、そして何より築年数が古いことなどから既存のスペースに手を加えることは困難と判断し、隣接する駐車場を潰してその部分に新たな居住空間を増築するプランを提案した事例です。 |
 |
この住宅には、ご高齢の施主様家族が、快適に生活することが出来るよう、随所に工夫が施されています。 特に、寝室部分とリビング、キッチンといった日常の居住空間からは間仕切りを排除し、カーテンで仕切って移動時のストレスを極力抑えました。 また、キッチンの設備には、バリアフリーに配慮した最新機器を採用しました(冒頭写真参照)。もちろん、キッチンの高さは施主様の身長に併せ、一般的な規格より5cm低くしています。
その他、道路から玄関に通じるアプローチへのスロープ設置、車椅子に対応出来る3枚戸の採用、敷居の段差をなくした居室・浴室・トイレの開口部などなど、全体にバリアフリーな機能を行き渡らせました。
さらには、外張り断熱の採用によって熱効率の良い住宅となりました。トイレや浴室の照明への人感センサー、水道水の流水やトイレの蓋の開閉と洗浄の自動化なども電力や水のムダを排除することに役立っています。
そして、“バリアフリー住宅”というとつい忘れがちなのが、インテリアのデザインへの気遣い。“ゆとり”を感じる居住空間で、心豊かに暮らしたいと願うのは、誰しも同じです。この住宅では、玄関ホールやリビング部分の壁の手の届き安い高さに、さりげない飾り棚を設け、置物や一輪挿しなどを自由に飾れるよう配慮してあります。 |
 |
 |
| 玄関には3枚戸を採用して間口を広く。 | |
|
今回お邪魔したのは、引渡しまで2週間と迫った時期。ほぼ完成した状態です。ここから最終的な仕上げ工程を経て、完成後の引渡しとなります。そして、使用開始後、ケアマネージャーの意見を組み入れながら、手摺の取り付けを検討していく予定だそうです。
今後、ますます一般住宅のリフォーム需要は伸び続けると言われていますが、エコや健康、耐震性といった要素に加え、“バリアフリー”や“ユニバーサルデザイン”も、極自然に取り入れられる要素になりつつあります。 |
 |
 |
 |
| 外張り断熱採用により気密性が高まるため、外気を取り入れる装置を3箇所。排気は換気扇で行う。 | |
| 玄関ホールから居室スペースへの開口部。 |
居室部分と隣接するお部屋へも段差なしで移動できます。 | |
|
|
 |
| 人感センサー式照明や、自動化したトイレを採用。 |
|
 |
| 「くるりんポイ排水口」や冬でも冷たくならない素材の床など、最新設備を装備したバスルーム。 |
|