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──お客様との掛合いのなかにカギがある
皆さん、もっともっと現場に出てください。 自分で現場を見て、自分でお客様に掛け合って、自分でその件を一手に引き受けましょう。 そうすることで達成感が得られ、自信がつきます。見えなかったものが見えてくることもあります。
皆さんも技術者ですから技術を勉強し、そこで得た知識をお客様に提供する形に変えているのだと思いますが、それだけじゃ必ず詰まるときがある。その時には行動で打破するのが一番。 現場で動いて、肌で感じて身につけたものは絶対に忘れないし役に立つ。お客様にいろいろと教えてもらえる、と思って積極的に現場に足を向けるようにしてください。
私は今日集まっていらっしゃる皆さんと同じく技能検定委員として若い技術者たちを多く見てきましたが、技能検定をやったからこそ自信を持ってやれる、という印象を強く持っています。自分で身につけた技術は自分を裏切らない、ということでしょう。 こういった実践の機会があったら、ぜひ参加してもらいたいと思います。 | 
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──若い世代にこそ知ってもらいたい ”願い”
若い人達にまず言いたいのは、道具を知って、大切にしてほしいということ。 私が見るからには、道具の扱い方が乱暴な人が多い。その道具を使うことで自分は仕事ができる、という気持ちを持ってもらいたい。 こうなってしまっているのも、時代が出来合いのものを買ってくれば何とかなるようになってしまったからだろう。金具ひとつにしても、用意したものが少しでも合わなければ、それに合う既製品を買おうと思う。
本来「技術者」というのは、その技術を持ってその金具の形を自分の求める形に作り替え、合わせられるようにする技術を持っていて、それを実践する者のこと。だから、自分で作り上げる努力を怠っている者たちは、私からすれば技術者と言うことはできない。
電化製品でもそう。モーターが動かなくなったら新しいものを買う、という安直な考えを持っている人が多くいる。 技術者ならモーターがなぜ回るのかを理解しているのは当然で、分解して直し、また使えるようにするのが当然だと考えている。若い人達の多くはそれが出来ないということは、使い手の時代になってしまったと言うほかない。機械を回す人間が、機械に回されてしまっている状態なのだから、それでは情けないぞ、ということを自覚してもらって、自分の使っている道具くらい何でも分かる、というくらいの自負をもてるように技術者として恥ずかしくない知識を得ていってもらいたい。 これが私の願いです。 |
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それには何より、道具に、機械に愛着を持ってもらいたい。 自分の手として使うのだから、自分の体の一部だと思って大切に使うよう心がけてもらいたい。そうすればもっと知ろうという気持ちにもなるはず。
私は以前、トラックの荷台に置きっぱなしの機械が動かなくなったといって買い換えようとしていた者を厳しく叱ったことがある。そりゃ雨ざらしになっていたわけだから壊れるに決まっている。正直に言って、これにはとても失望した。 皆さんには、教科書に書いてある基礎を身につけてこの業界に入ってきてくれていると思うが、入ったらそこは教科書にはとても書ききれない広さと深さのある世界。 だからまず、身近なものからどうするべきかをしっかりと見て、知っていってほしい。 実践の中で身につけたものはあなただけの財産なのだから、それを大切にしてほしい。 そのためには、自分の使うものから大切にするという気持ちが必要。どうか道具を大切に、長く使っていただきたい。 お願いしますよ。 |  |
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