|
|
|
■地震の揺れに耐える家へ
|
リフォームを考えるなら耐震対策も一緒に
では、どのようなタイミングで耐震対策を行うべきなのでしょうか?“思い立ったが吉日”とは言いますが、やみくもにやっても仕方がないようにも思えます。
広島市の一級建築士・黒田泰弘氏(かんくう建築設計事務所・代表)は、安全な家作りを大前提とする設計士の1人。もともとはデザイン性の高さに重きを置いていましたが、阪神淡路大震災の現場を調査した際に価値観が変わったと言います。
その黒田氏は、水まわりの補修やバリアフリー工事の機会に一緒に耐震対策に取り組むことを薦めます。
「1981年以降に建てられた家屋でもリフォームの際に壁をはがしたらシロアリだらけということも少なくありません。ですからリフォームのタイミングに合わせて耐震診断を行い、問題があれば補強工事を行うことをお薦めしています。ご予算の問題もあると思うのですが、自分が生きている間には大きな災害にはあわないだろうという根拠のない自信を持つ施主様が多いのです。水まわりの補修やバリアフリー工事などのは良い機会ですので、一部だけでもしっかり補強して外に逃げられない場合でも潰されない空間を確保しましょうと提案しています。」
大きな被害をもたらすと予測される地震がいつきてもおかしくないと言われる状況においては、耐震補強をしっかり行うことが家族の命や財産を守ることにつながります。災害が起こってからでは遅いと考えたとき、いずれはやらなければならない補強工事であれば、水まわりの補修やバリアフリー工事などの機会に耐震補強も同時に行えば、コスト的にも効率的です。
耐震補強の実際
耐震補強で大事なことは、まず壁の耐力を確保することです。耐震診断で耐力比が足りないと評価された場合には、壁の中に筋交いや耐震ボードなどを組み合わせて補強し、耐力比を確保します。
また、腐朽やシロアリ被害のある土台、柱は金物と呼ばれる補強材を使って補強します。
千葉県南房総市で建築業を営む冨田健之氏は、これらの耐震工法に制震装置を組み合わせる方法を推進しています。
「大きな地震に対して、制震装置を加えることで振動を吸収し粘りを強くすることで危険性を回避することが出来ます。予算が少ない場合は、一部屋だけ施工するとか、押入れだけは守るという方法も可能です。」
と冨田氏は説明します。
また、今住んでいる家にあと何年くらい住みたいと考えているのか、また予算はいくらか、など様々な事情に併せた最適なプランを立ててもらうことが重要です。工務店、設計士、リフォーム会社と、受け皿は様々ありますが、依頼する業者さんが以前にそのような工事を行ったことがあるかどうかを事前に確認してから以来することをお薦めします。
近年、マスコミなどの影響もあり盛んにリフォームが行われていますが、その際に本来必要な壁や柱まで取り払ってしまうといった誤った工事を行う施工業者もあるようですので注意が必要です。以前にそのような工事を行ったことがある場合は、もう一度チェックしてみる必要があるかもしれませんね。
※本文中写真提供;有限会社松尾設計室様 |
|
| 前のページに戻る<< |
特集のTOPへ戻る |
>>次のページを読む |
|
|
|